スペイン語のアルファベットを学ぼう

   スペイン語のアルファベットはalfabeto (アルファト)と言います。それぞれの文字にマウスを乗せると小文字になります。スペイン語で大文字は mayúscula (マユスクラ)、小文字は minúscula (ミヌスクラ)といいます。

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アー ベー セー デー エー エフェ ヘー アチェ イー ホタ
a θé é éfe ħé átʃe í ħóta
 
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エレ エメ エネ エニェ ペー エレ エセ
éle éme éne éñe ó ére ése
 
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テー ウー ウベ ドブレ・ウベ エキス イ・グリエガ
イェ
セタ      
ú úbe dóble úbe ékis ye θéta      
     

注1)   日本語では あいうえお という順で母音のことを表現しますが、スペイン語では A E I O U の順になります。

注2)   C はスペインでは英語のTH (舌をかんで発音する音)のような発音をしますが、南米では日本語のSE/セ のように発音します。

注3)   BV は英語等では  と  のように発音が異なりますが、スペイン語ではどちらも  の音です。 CAVA (カバ)というスペイン産のシャンパンがあり、よくカヴァ と書いている例を見かけますが間違いです。

注4)   D の音は語末に来るとほとんど聞こえない音になります。たとえば、Madrid (マドリッド)やUsted (あなた)のような単語ですが、スペイン首相を務めたホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ元首相などの会見等ではよくこの語末の D を英語の TH のように発音していました。興味深いことに、正統なスペイン語が話されると言われるValladolid の出身です。つまり、Madrid は マドリッのように最後に θ (TH) の音が聞こえます。

注5)   U の音は日本語の う の音よりもかなり強くはっきり発音されます。自分では発音しているつもりでも、スペイン人が聞くと単語中のU の音が発音されておらず、何を言っているのか分からないということがあります。これは私の経験なので、おそらく日本語を母語として話す人には共通する課題なのではないかと思います。

2010年改定・スペイン語の正書法について

   正書法はスペイン語で ortografía (オルトグラフィア)と言います。2010年にReal Academía Española から新正書法が発表されました。

1)   1999年まではスペイン語には上にあるアルファベット以外に CH と LL という一見2つの文字が合わさった文字があり、99年以降はこれらを2つの文字からなる記号と見なしてアベセダリオに記載されていましたが、新正書法の規則では削除されます。これまでは29文字あったものが27文字になるということです。

2)   その他の呼称に変更がある文字は以下のものです。
   a) b は be (これまでは be alta、 be larga とも呼ばれていました。)
   b) v は uve (これまでは uvebe bajabe corta とも呼ばれていました。)
   c) w は doble uve (これまでは uve dobleve dobledoble ve とも呼ばれていました。)

3)   solamente (ただ~だけ)の意味を表すsólo のティルデ(o の上のアクセント記号)は記述されずsolo となります。 Sólo faltan tres semanas para la Navidad. (クリスマスまであとたった3週間だ。)は Solo faltan tres semanas para la Navidad. となるわけです。

4)   guion (もとは guión)や truhan (もとは truhán)のような2重母音を持つ単音節の単語のティルデはつけません。これらの単語が単音節の単語というのはちょっとそのように判断しにくいところですが・・・。

5)   K の音を表すために使われていた Q は使われなくなります。たとえば、これまでは Iraq であったのが Irak と表されるようになります。

6)   接頭辞と呼ばれる EX (「前の」という意味)や ANTI (「反」という意味)などの語は次に来る単語とつなげて書かれるようになります。たとえば、これまでは ex mujer や anti fútbol のように分けて書かれていたものを exmujer や antifútbol のように書かれます。例外として、これらの接頭辞の次に pro derechos humanos のように2つの単語がくる場合はこれまでどおり分けて表します。

7)   mar Mediterráneo や río Guadalquivir のように固有名詞の前につく名詞は小文字で表されます。

8)   CD や DVD のような略語を複数の形で書くときはCDs や DVDsではなく、前につける定冠詞を複数形にして表します。つまり、los CD や los DVDとなります。

9)   6 ó 7 (6 か 7)のように数字の間につけられる o のティルデは今後つけずに 6 o 7 のように表されます。

【参考にしたページ】 http://www.elcorreo.com/vizcaya/v/20101106/cultura/nueva-ortografia-claridad-confusion-20101106.html
【関連】 子音と母音の組み合わせの読み方を見る。
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